リコーは8日、3Dプリンターをキーとしたアディティブ・マニュファクチャリング事業(AM事業)に参入し、事業の第1弾として、ものづくりイノベーション拠点「RICOH Rapid Fab(リコーラピッドファブ)」を神奈川県横浜市と厚木市に開設すると発表した。

リコー3Dプリント関連特設サイト(出典:リコーWebサイト)

「RICOH Rapid Fab」は、企業の設計・製造部門の顧客を中心に、3Dプリンターの活用による「ものづくり変革」を提案する場。実際の商品確認のためのショールームとして利用できるほか、顧客のデータを用いた3Dプリンター出力サービスにも対応する。また、同社の設計現場における3Dプリンターの活用事例に基づくコンサルティングも行うという。

リコーグループでは、20年以上にわたり設計業務で3Dプリンターを活用しており、試作や金型加工など様々な技術を持つ。こうした実績と技術を融合したAM事業を立ち上げることで、ものづくりの現場におけるイノベーションを支援するとしている。

2014年度は2つの「RICOH Rapid Fab」の運営を通して、3Dプリンターの仕入れ販売、3Dプリンター出力サービス、リコーの実践事例に基づくコンサルティング提案を展開し、今後はグローバルに拠点を順次拡張していく。なお、日本における販売はリコージャパンが行う。

「RICOH Rapid Fab 新横浜」(神奈川県横浜市、リコー新横浜事業所内)は2014年9月8日開設。「RICOH Rapid Fab 厚木」(神奈川県厚木市、リコー厚木事業所内)は9月下旬の開設を予定している。