日本気象協会が運営する天気予報専門サイト「tenki.jp」はこのほど、台風シーズンを前にして、事前に行える台風の対策について解説した。

被害を最小限に減らすため、事前に備えをしておこう

同サイトでは、台風は「事前に備えができる災害」であるとして、被害を少なくするためのポイントを挙げている。

まず、「家の外の備えは十分に」。台風は大雨をもたらし、水害も予想されることから、側溝や排水溝の掃除をし、水はけをよくしておくことが重要だという。マンションでは、ベランダの排水溝の掃除も大切なポイント。また、屋根、塀、壁などの点検・補強をしておくことも重要だ。

また、家の近くに洪水のおそれのある河川があったり、低地、急傾斜地で水害や土砂災害のおそれがあったりする場合は、事前にハザードマップなどを入手しておくことをすすめている。ハザードマップは各市役所や区役所、役場などで入手することができる。

あわせて、土砂災害や鉄砲水になるかどうかを見分けるために、平常時と異常時で濁流の流れる方向や速さの違いを普段から確認しておくことも有効であるという。道路が冠水したり浸水が始まったりしている場所では、用水路やマンホールのふたが外れていても、濁った水で見えなくなっているため、足を取られる危険性がある。

緊急連絡手段については、家族でその方法を話し合っておくと安心だ。同時に万一の時に集まる場所なども決めておくことも重要と言える。さらに、近所付き合いは、救助や避難所暮らしの際に大きな力になるとして、近隣とのコミュニケーションを取ることをすすめている。特に隣近所にお年寄りがいる場合は、いざというときに支援できるように普段からのコミュニケーションが大切だ。

また、台風でライフラインが途絶えたときを想定して、非常用品を備えておくことも重要だとしている。