シマンテックは9月4日、ブログで有名人のヌード写真流出事件に便乗する詐欺への注意を呼びかけた。

事件は、米国の女優のジェニファー・ローレンスやモデルのケイト・アプトンなど有名人のヌード写真が、何者かによってネット上に投稿されたというもの。流出の経緯はまだわかっていないが、犯人がiCloudアカウントをハッキングした可能性が高いといわれている。

シマンテックは、今回の事件で多くの人が興味本位で流出写真を追い求めているため、そういった人を狙った詐欺が起きていることを報告。

具体的には、有名人のヌード写真を掲載するWebサイトがあるといった偽の情報をTwitterに書き込み、URLから偽サイトに呼びこむというもの。利用者が偽サイトでは、動画プレイヤーをインストールすると、詐欺師がアフィリエイト料金を受け取る仕組みだ。

事件の実行犯は、近日中にさらに多くの写真を公開すると言っているため、ヌード写真をめぐる詐欺も増加する可能性が高い。シマンテックでは写真や動画が見られると語るリンクは開かないようにと注意を呼びかけている。

ブログでは、詐欺師がApple IDのアカウント情報を盗み取ろうと狙い続けていることを触れている。以前は、Appleのサポートを騙る電子メールを送る詐欺があり、メールに記載されたURLのページを利用者が開くと、Apple IDのアカウント情報が盗み取られる。

Apple Protectionやプライバシーグループ、セキュリティグループを騙る偽のメッセージが送りつける手口もある。メッセージには、「iCloudアカウントに対する不正なサインインの試みが検出されたので Apple IDとパスワードを添えて返信する必要がある、さもないとアカウントがロックアウトされてしまう」と利用者の不安を煽り、情報を盗み取ろうとする。

Apple サポートを騙る偽メールの例

シマンテックは、Appleのサポート、セキュリティ、プロテクションなどのグループを騙る電子メールやテキストメッセージにも警戒が必要だとしている。