トリップアドバイザーは4日、「有給休暇と休暇中の仕事に関する国際比較調査」の結果を発表した。同調査は8月9日~14日の期間、10カ国(日本、アメリカ、オーストラリア、ブラジル、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペイン、イギリス)の有職者を対象に実施。計1万6,147名より回答を得た。

「付与されている有給休暇日数」はフランス(31日)、ロシア(29日)、イタリア(27日)が上位に入っている。一方、付与されている日数が少ないのはオーストラリア(22日)、日本(19日)、アメリカ(18日)であった。

「今年取得を予定している有給休暇日数」はフランス(28日)、ドイツ(27日)が上位に。10カ国中9カ国が20日以上と回答しているのに対し、日本は約半分の11日にとどまった。

付与されている有給休暇日数(左)と、今年取得を予定している有給休暇日数(右)

「昨年は有給休暇を充分に取得できなかった」という日本人有職者にその理由を聞いたところ、「仕事が忙しかった」(61.4%)、「休める雰囲気ではなかった」(32.5%)、「同僚に気をつかった」(21.0%)、「なんとなく休まないうちに年を越してしまった」(15.0%)などの声が寄せられた。

「休暇中に仕事をすることについて、どう感じるか」という問いに対して、日本人は「できれば休暇中は全く仕事のことは考えたくないし、仕事から完全に切り離されたい」と考えている人の割合が65.2%と、10カ国中最多に。仕事のメールや電話などに「どれも対応しない(休暇中は全く仕事しない)」と答えた人は31.9%と、ブラジル(35.9%)に次いで多い結果となった。

休暇中に仕事をすることについて、どう感じるか

一方、アメリカ、オーストラリア、フランス、イタリア、ロシア、イギリスの6カ国で「休暇中はできれば仕事のことを考えたくないが、少しの対応なら問題ない」と回答した人の割合が 5 割を超えている。

「休暇中に仕事をする理由」を聞いたところ、すべての国で「自分が対応しなければならない緊急の案件があるかもしれないから」という回答が最も多くなった。