グラクソ・スミスクライン(GSK)は9月4日、肺の呼吸機能が低下していく慢性疾患であるCOPDの治療薬、「アノーロ エリプタ 7吸入用」の発売を開始したと発表した。

COPDは主に長年の喫煙習慣から発症し、「動作時の息切れ」と「慢性的なせき・たん」が代表的な症状として知られている。重症になると日常生活に大きな支障をきたすようになり、2011年には日本で約1万7000人がCOPDが要因で死亡したという。

「アノーロ」は、ウメクリジニウムとビランテロールという2種類の気管支拡張剤が配合された1日1回の吸入剤とのこと。

GSKのフィリップ・フォシェ社長は「COPDは40歳以上の日本人の約8.6%に影響すると言われている一方、様々な症状を感じていても多くの患者さんがまだ診断を受けていない状況にある。COPD治療ガイドラインに則った形で患者さん中心の治療を実現するために、幅広いCOPD治療薬を医療従事者に提供していくことを目指している」とコメントしている。