理化学研究所(理研)は9月4日、英科学誌「Nature」に掲載された2本のSTAP細胞に関する論文について、2014年3月末に公表した調査委員会が調査を行わなかった疑義などについて、「科学研究上の不正行為の防止等に関する規程」に基づき2014年6月30日から開始した予備調査の結果を受けて、本調査を実施することを決定し、9月3日付で外部有識者のみで構成される調査委員会を設置したと発表した。

同調査は、前回の調査結果の報告以降で指摘された2本の研究論文に関する科学的疑義、保全されているSTAP関連細胞株などの科学的解析も踏まえて行われるもので、理研の規程で、150日以内に調査を終える予定となっている。

なお理研では、調査結果は「科学研究上の不正行為の防止等に関する規程」に基づいて、調査委員会から報告を受けた後、公表を行う予定としている。