デンソーウェーブは9月3日、スマートフォンなどの画面に表示されたQRコード、バーコードに加え、非接触ICカードのスムーズな読み取りが可能な薄型ハイブリッドスキャナ「QK30-IC」を発表した。

近年、紙チケットの代替として、QRコードやバーコードをスマートフォンなどに配信するケース、および非接触ICカードを会員証に使用してCRM(顧客管理)を行うケースが増えている。同製品は、例えばテーマパークにおいて、紙チケットやスマートフォンの画面に表示したワンタイムパスポート用のQRコードに加え、ICカードを使用した年間パスポートも読み取ることができるため、スマートな運用が可能である。据え置きタイプと組み込みタイプがあり、組み込みタイプは、マルチメディア端末や入場ゲートなどに組み込むことができる。

また、非接触ICカードの読み取りは、FeliCa、MIFARE、ISO/IEC14443-1~3TypeA/Bなどに1台で対応している。さらに、ICカードとQRコード、バーコードの読み取り部を共有化することで優れた操作性と小型化を実現した。そして、独自のワイドスキャンエンジンにより、5インチ液晶画面のスマートフォンに対応した。これにより、近年増加する大画面スマートフォンに表示されたコードをストレスなく読み取ることができる他、紙に印刷された細かいバーコードもスムーズに読み取れる。加えて、従来モデルに比べて50%以下の薄型化を実現し、組み込みやすさをさらに向上させた。この他、実運用に即した-5~50℃の動作温度環境範囲を有する。据え置きタイプは保護等級IPX2も実現している。

なお、価格はオープン価格。11月より発売する。

薄型ハイブリッドスキャナ「QK30-IC」