落とし物総合ポータルサイトを運営する落とし物ドットコムは、BLE技術を活用した落とし物追跡タグ「MAMORIO」の生産実現へ向けて、クラウドファンディングサイト「MotionGallery」において出資者を募っている。募集期間は10月31日まで。

BLE技術を活用した、超小型の落し物追跡タグ「MAMORIO」

「MAMORIO」は、カバンや鍵、財布、手帳など身の回り品に付けておくことで、置き忘れなどによりスマートフォンと一定の距離(5m~50m)以上離れると、スマートフォンがアラートで知らせてくれるアイテムだ。万が一紛失した場合、紛失場所が記録されるので、どこでなくしたかを地図上で確認できる。

サイズは縦34mm×横18mm×厚さ3mm。防滴能力も備えているので、自転車や傘といったぬれやすいものにも取り付けて使うこともできる。極低消費電力での通信を可能にする「BLE(Bluetooth Low Energy)」技術を活用しているため、電池交換無しで約1年間の連続利用が可能。バッテリーの残量が少なくなると、スマートフォンがバッテリー交換のタイミングを知らせる。

また、盗難や紛失時には「MAMORIO」に登録するユーザーのネットワークを活用して、紛失物をトラッキングする「クラウドトラッキング(すれ違い追跡)」機能も備えている。これは、登録ユーザーが紛失した「MAMORIO」の近くをすれ違った際に、現在場所をスマートフォンのGPSで取得して持ち主に送ることで、範囲外での追跡を可能にするものだ。登録ユーザーが増えれば増えるほど落とし物が見つかりやすくなり、計算上は2,221人のユーザーがいれば、東京都全域の落とし物をトラッキング可能になるという。さらに、24時間365日フリーダイヤルでオペレーターによる電話サポートが行われるほか、紛失時の代理捜索・回収サービスも現在試験中とのことだ。

なお、同製品は目標金額の150万円に対して、9月4日現在で約49万円の支援金が集まっている。出資は500円から可能で、3,500円以上の出資者には「MAMORIO」の進呈などの特典が用意される。