生活者の意識・実態に関する調査を行うトレンド総研は1日、「企業のブランディング」に関する取り組みについての調査結果を発表した。同調査は8月7日~10日の期間、広報/IR、人事、総務などの、バックオフィス業務担当者を対象に実施。500名より回答を得た。

参考になる他社の取り組みは「信頼性」

「企業のブランドにとって大切だと思うポイント」については全体の63%が「商品・サービス」と回答。続いて「広報活動」(35%)、「コーポレートロゴ」(28%)、「採用活動」(25%)が上げられた。

具体的な理由としては、「顧客にとって良い商品を提供することが第一だが、並行して正確な情報を提供することも重要で、この2点は甲乙つけることはできないから」(49歳・男性・人事)、「最高の商品の提供は、それ相応の社屋や広報活動などの基盤があってこそ成立すると思うから」(27歳・男性・財務/会計/経理)、「商品で利益を得ることは大事だが、それに留まらず、社会活動・貢献をしなくては持続する企業にはなれない時代だから」(34歳・女性・総務)といった回答が寄せられた。

企業のブランドにとって大切だと思うポイント

「他企業の取り組みで参考にしているポイント」は、「信頼性が高い」(42%)と「消費者・顧客のことを考えている」(41%)が上位に。他には「安定感がある」(35%)、「チャレンジングである」(29%)という回答が上げられた。

理由は「お客様のことを考えた徹底的な社員教育があるから」(29歳・女性・総務)、「顧客のニーズに常に対応しているから」(49歳・女性・人事)、「大企業で安定性があるのに、変革が絶えず進んでいるから」(29歳・男性・法務)、「新たな市場に対してのアプローチがチャレンジングだから」(40歳・男性・法務)、「昔のブランドイメージを守りつつ、躍進していっているから」(48歳・女性・財務/会計/経理)という声が寄せられた。

他企業の取り組みで参考にしているポイント

「変革に対して、自社は前向きであると感じるか?」という問いには、65%が「感じない」と回答。理由としては「保守的で、客観的視点や外部の情報を取り込んで活かそうとしないから(38歳・女性・広報/IR)」、「よくも悪くも保守的な会社だから(31歳・男性・財務/会計/経理)」といった意見が上がっている。

一方、「感じる」回答した35%にその理由を尋ねたところ、「次々と新しいもの・ことにチャレンジしているので」(46歳・女性・広報/IR)、「昔ながらの価値観も大事にしつつ、グローバル環境で日本人以外とも共有できるものに変えようとしているため」(35歳・男性・人事)、「今がちょうど、変革のタイミングであるから」(47歳・女性・総務)などの理由が寄せられた。