キャタピラージャパンは、採石・鉱山における原石運搬のほか、土木工事などで活躍するダンプトラック「770G」の発売を開始したほか、同時に姉妹機「772G」の受注も開始したと発表した。

770Gは、最大積載量35.3トンで772Gは最大積載量43.7トンのモデル。従来の「770」および「772」のフルモデルチェンジ機で、従来の排出ガス低減技術に加え、尿素SCRシステムを搭載したCat ACERTエンジンを搭載することで、クリーンな排出ガスを実現した。

また、燃費低減を優先する場合に有効な「標準エコノミーモード」と、作業量を維持しつつ燃費低減を図る場合に有効な「アダプティブエコノミーモード」の2種類のエコモードを採用。オペレータが状況に応じて効果的に燃料消費量を節減することが可能なほか、一定時間アイドリング状態が続くと自動的にエンジンを停止するオートアイドルストップ機能や、効率の良いギアを車両が自動的に選択するスピードリミット機能も搭載しており、無駄な燃料消費も抑制が可能となっている。

さらにトランスミッションコントロールに「Advanced Productivity Electronic Control Strategy(APECS)制御方式」を採用したっほか、ソフトウェアのアップデートにより、さらに乗り心地や走行性能を高めるとともに、燃料消費の削減が可能となった。

このほか、室温を常に快適に保つオートエアコン、フットレストやパワーウィンドウ(左窓)をキャブ内に設けたほか、車両・積込量など稼働状況の確認や速度など各種設定の変更ができるアドバイザリディスプレイをキャブ内に装備。各種データをモニタリング・レポートする機能も搭載し、作業管理やメンテナンスを容易に行えるようになっている。加えて、オペレータの体を確実に固定する4点式シートベルトや後方を確認するリアビューカメラ・モニタも標準装備とすることで、安全性の強化も図られているという。

「Cat 770G ダンプトラック」の外観