財務省は1日、2014年度7月末租税および印紙収入、収入額調を発表した。それによると、7月の税収実績は前年同月比17.9%増の5兆4,976億円となった。夏のボーナスや企業の株式配当が増え、所得税収が大幅に増加したことや、増税で消費税収が伸びたことなどが反映された。

主な税目を見ると、所得税は前年同月比15.8%増の3兆3,418億円。このうち、源泉徴収分は同18.0%増の2兆8,945億円、申告分は同3.1%増の4,473億円だった。消費税は同17.5%増の1兆1,844億円、相続税は同166.7%増の2,410億円と大幅に増加した。

一方、酒税は前年同月比2.7%減の1,091億円、たばこ税は同9.6%減の729億円、揮発油税は同4.0%減の1,897億円などとなった。

2014年4月~7月末までの累計税収は前年同期比13.2%増の8兆4,573億円。税目別では、所得税は同8.6%増の4兆7,882億円で、うち源泉徴収分は同9.2%増の4兆3,724億円、申告分は同3.1%増の4,158億円。消費税は同40.4%増の1兆3,345億円、法人税は同1,347.0%増の1,789億円などとなった。

2014年度予算の税収に対する進捗率は前年同期比1ポイント増の16.9%だった。