早くも冬休みの旅行を計画中なら、「沖縄の海との出会い」をテーマにした世界最大級の水族館「沖縄美ら海水族館」を検討してみてはいかがだろう? 館内を進むにつれ、サンゴ礁の浅瀬、黒潮の流れる沖合、そして深海へと、沖縄の海をどこまでも潜っていくかのような造りのこちらの水族館なら、いつもの旅とは一味違う体験ができるかも。

1階「アクアルーム」は、天井が半ドーム状のアクリルパネルなので、頭上を泳ぐジンベエザメやナンヨウマンタを仰ぎ見ることができる(画像提供:海洋博公園・沖縄美ら海水族館/以下、すべての画像も同様)

浅瀬から深海へ

「深海へと潜っていくような水族館」は4階が入口だ。海人門(ウミンチュゲート)から望む東シナ海はまさに「大海への誘い」というキーワードにぴったりだ。ここでは、3階に設けられた「サンゴの海」と「熱帯魚の海」の水槽を俯瞰で楽しむことができる他、オーシャンビューのレストラン「イノー」で沖縄食材たっぷりの食事も堪能できる。

モーニングは朝9時から提供しているので、朝一にここに来て食事を楽しんでから海へといざなわれていくのもいいが、おすすめは11時半からのランチバイキング。大人1,512円(税込)で、紅いも天ぷら、ラフテー、もずく酢など、沖縄ならではのメニューを心ゆくまで味わえるのだ。

左から順に、紅いも天ぷら、ラフテー、もずく酢

太陽光の有無で海の見え方も生き物たちの行動もガラリと変化

さて、お腹を満たしたら、いざ「大海」へと足を踏み入れていこう。

3階のエリアは「サンゴ礁への旅」だ。

まず、浅瀬に生息する生き物たちを見て・触れることができる「イノーの生き物たち(タッチ&プール)」では、ヒトデやナマコなどの生き物を実際に触ることができるのがすごい。もちろん、いずれも触って無害なものばかり。水の中でそっと触ってみよう。

ちなみに、「イノー」とは沖縄の方言で、サンゴ礁に囲まれた浅い海を指すのだとか。

そして、同エリアの目玉ともいえるのが、「サンゴの海」。水族館目の前の海から絶えず新鮮な海水を供給するオープンシステムをとりいれたことで、サンゴの大規模飼育展示を可能にした画期的な水槽だ。

約70種800群体の造礁サンゴとそこに暮らす生き物たちは、屋根がなく、朝昼晩がはっきりしている水槽のため、時間帯によって行動が変わるというのもおもしろい。

また、沖縄周辺に広がるサンゴ礁の海を再現し、そこに暮らす熱帯魚たちを飼育している「熱帯魚の海」水槽も見ものだ。

こちらは、太陽光が注ぐ浅瀬から薄暗い洞窟まで網羅した水槽なのだが、洞窟の中を照らすライトも完備されていて、自由にボタンを押してライトを照らし、中の様子を観察することができるというのがユニークである。

サンゴの海

熱帯魚の海

魚類最大のジンベエザメが目の前を通り過ぎていく!

順路を進むと、神秘的なエリア「黒潮への旅」に辿り着く。1・2階のこのエリアで堪能できるのは、大小様々な回遊魚たちが泳ぎ回るダイナミックな世界だ。

中でも圧巻なのは、成長すると10~12メートルにもなるという魚類最大種のジンベエザメ。1日4回行われる「黒潮の海」大水槽の解説プログラムでは、このサメをはじめとする魚たちや水槽の造りについて詳しく解説している。15時と17時にはジンベエザメの給餌解説もあるので、食事時間に合わせて同フロアを目掛けるのも手だ。

また、大型のエイ・ナンヨウマンタも、見逃すべからざる魚だ。主に沖縄以南やインド・太平洋の温・熱帯地域に生息しているこの魚の飼育下における繁殖に成功したのは、同水族館が初めてなのだとか。

迫力満点のジンベエザメとナンヨウマンタの共演

2階にはその他、ハイビジョン映像で美しい沖縄の海を楽しむことができる「美ら海シアター」まで完備している。

座席120席という広々した空間で楽しめるプログラムは3種類(2014年9月時点)。

沖縄の海に暮らす生き物や人々との関わりについて解説する「美ら海に生きる」、黒潮の流れとともにやってくる生き物たちを紹介する「沖縄 黒潮の海」、サンゴ礁にすむ多様な生き物たちを取り上げる「沖縄サンゴ礁の海」はいずれも所要時間20分程度。迫力満点の映像ゆえ、きっと誰もが実際に海の中にいるかのような錯覚を覚えるはず。

ここでしか手に入れられないレアグッズを入手しよう!

ラストのエリアは1階の「深海への旅」。水深200メートル以深の深海の世界に暮らす生き物たちは、見た目も生体も個性的で、どの個水槽からもなかなか目が離せないこと必至だ。

いかんせん、なんせ珍種ぞろいのエリアゆえ、どんな魚に出会えるのかが非常に楽しみ。身体との比率において異常に目が大きいもの、自ら発光するものなど、まるでSFの世界に登場する生き物のようなものばかり。

ちなみに、水圧の高い深海から釣りあげられた魚は、バックヤードにある、特別な圧力をかけられる特殊な仕様の「加圧水槽」で徐々に水圧を落として状態を安定させた後、展示水槽でデビューを果たすのだとか。

さて、館内すべてを観賞し終わった後の楽しみは、なんといってもお土産ショップ。

同フロアの「ブルーマンタ」は、「深海への旅」で観賞できる生き物の中でも最も個性ある「オオグソクムシ」のTシャツ(3.024円)までそろうので、有意義なショッピングタイムを楽しめること間違いなし!

オオグソクムシTシャツ

もちろん、その他にも、「紅いもタルト 12個入り」(1,080円)、「パペットニューふわふわジンベエザメ」(1,728円)など、かわいいものが好きな女性へのプレゼントにぴったりな商品もたくさんそろっているので、ショッピング時間も多めに見積もってスケジュールを練るといいかも!

パペットニューふわふわジンベエザメ

紅いもたると