リクルーティングスタジオは8月28日、スマートフォンアプリ「名字由来net」とWEBサイト「名字由来net(web)」から、「都道府県別名字ランキングベスト2000」を発表した。

「都道府県別名字ランキングベスト2000」

15種類の名字が47都道府県で1位に

同ランキングは、月間400万アクセスある「名字由来net(アプリ・Web)」において、各都道府県別の名字を多い順に抽出したもの。電話帳データをもとに、実世帯が確認できるもののみを集計した。

47都道府県で1位となった名字は15種類あり、「佐藤」「田中」が9都道府県、「鈴木」が8都道府県で1位となった。また、「佐藤」は青森県を除く北海道・東北地方の全てで1位となり、青森県でも2位にランクインしている。

「田中」は近畿地方をはじめ、西日本に多く分布しているという結果となった。かつて朝廷が置かれていた近畿地方から水田の開発が進んでいったため、"田の中に住む人"という意味の「田中」という名字が多く発生したと考えられている。

「鈴木」は群馬県を除く関東6県および静岡県、愛知県で最も多い名字となった。現和歌山県および三重県南部にあたる紀伊国熊野の豪族によって広まったとされており、熊野地方から関東方面に広まったことがわかる。

「佐藤」「工藤」「加藤」「伊藤」など、「藤」のつく名字は12都道府県で1位となった。中臣鎌足が天智天皇より賜った「藤原」氏がルーツのひとつとされており、"左衛門尉"や"佐原"で「佐藤」、"木工助"で「工藤」、"伊勢"で「伊藤」など、職名や地名と「藤原」氏が組み合わさって現在の名字になったと言われているとのこと。

沖縄県では1位が「比嘉」となり、「佐藤」は317位、「田中」は221位、「鈴木」は381位だった。また、沖縄県で上位の名字のほとんどは全国順位では100位以下となった。

各都道府県の上位2,000位までのランキングや名字の詳細は、「名字由来net(Web)」から確認できる。