(左から)桐島かれん、松岡茉優、橋本愛、三浦貴大、温水洋一、森淳一監督。

五十嵐大介原作による映画「リトル・フォレスト 夏編・秋編」の公開が、本日8月30日、全国の劇場にてスタートした。新宿ピカデリーでは初日の舞台挨拶が行われ、主人公のいち子を演じる橋本愛をはじめ、三浦貴大、松岡茉優、温水洋一、桐島かれん、森淳一監督が登壇した。

約1年をかけ、岩手県奥州市でのオールロケで撮影されたこの映画。森監督は「天候に左右されながら、その時々でしか得られない食材、出会えない季節を映像に収めようとしてやっていたので、いつになったら紅葉するのかなど、考えながら撮影するのが難しかった」と苦労したポイントを語る。またスタッフの1人は岩手県奥州市に住民票を移してまで1年間滞在し、彼から「グミの実が赤くなってきたから、ちょうどいまが撮影時期だ」などの報告を受けながら撮影していたという裏話を披露した。

食べるシーンも多く登場するこの作品で、橋本は「苦手だったものも口にしてみたらおいしかった。わらびも食べられるようになりました」と告白。わらびが嫌いだった理由を「得体のしれないものが苦手なので」と語る場面も。また明日8月31日は「野菜の日」ということで、野菜ソムリエが野菜で制作した花束・ベジフルフラワーをキャスト陣に贈呈。橋本は「意外と重くてびっくりしてます。大地の力強さがこうやって表現できるんだと感動してます」とコメントした。

映画「リトル・フォレスト」は、主人公・いち子が、故郷の山村・小森に都会から移り住み、大自然の中で自給自足の生活をしながら生きる力を充電していく物語。夏・秋・冬・春の4部作構成で制作され、冬・春編は2015年2月14日に公開される。