JR西日本は29日、可部線緑井~可部間の運転再開について発表した。9月1日の始発列車から運転再開される。

可部線を走る105系の普通列車(2013年2月撮影)

広島市安佐南区・安佐北区では、8月20日未明からの局地的な集中豪雨で土砂災害が発生。死者72名、行方不明者2名(8月29日16時現在)を出す大規模な災害となった。可部線緑井~可部間においても、線路などの設備に大きな被害が生じ、終日運転見合わせに。23日からバスによる代行輸送が実施されている。

その後、関係機関の協力などを得ながら復旧工事が進められた結果、「今後、新たな災害などの影響を受けないことが前提」とした上で、9月1日からの運転再開が発表された。

8月31日12時以降、緑井~可部間で設備の機能確認などを目的に試運転列車を運転。同日をもって、広島電鉄・広島交通・広交観光・中国JRバスによる路線バスや臨時バスの代行輸送は終了となる。なお、試運転列車の運転にあたり、「踏切を通行される場合は、進来する列車に十分ご注意をお願いします」「線路内に立ち入ることがないようお願いします」(JR西日本)と呼びかけている。