俳優の小林隆が、9月14日に放送されるTBS日曜劇場『おやじの背中』(毎週日曜21:00~21:54)の最終回、三谷幸喜脚本「北別府さん、どうぞ」で主演を務めることがこのほど、明らかになった。

脚本を担当する三谷幸喜(左)と、主演に決定した小林隆(右)

『おやじの背中』は、倉本聰・三谷幸喜ら毎回異なる10人の脚本家がオリジナルストーリーを手がけ、それぞれ10組の俳優が父子を演じる1話完結の連続ドラマ。三谷脚本の「北別府さん、どうぞ」には当初、俳優の市村正親がキャスティングされていたが、市村が病気療養で降板となったため、三谷作品の常連として数々の作品に出演している小林隆が抜擢された。

「北別府さん、どうぞ」は、小林演じるがんの治療で病院に通う売れない役者が主人公。彼は、幼い息子に見栄を張って本当の職業を伝えていなかったが、ひょんなことから病院で息子に出くわし、自分の仕事を医者だとウソをついてしまう。せめて自分の命がある間は息子に尊敬されていたいという一念で、別れた妻や主治医、ナースまで巻き込んで、奇想天外な"ニセ医者劇場"を繰り広げる。

三谷は「実は10年以上前から温めていたアイデアで、このシリーズの中でもっとも時間をかけて書かれた台本です、たぶん」と明かし、「1時間の中に笑いと涙がブレンドされた、『おやじの背中』最終回にふさわしい作品になったと自負しています」と手応えを示している。

そして、主演の小林は「三谷さんとは27年前に出会い、作品はテレビドラマに限らず舞台、映画とたくさん出させていただいていますが、今回はいまだかつて経験したことがないほどの非常なるプレッシャーと非常なる緊張を感じております」とコメント。「三谷さんが本当に笑えて泣けるすばらしい作品を書いてくださったので、重圧を力に変えて命をかけて取り組みます」と誓った。

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