海上保安庁は8月27日、8月26日に羽田航空基地所属航空機(MA722 みずなぎ)から実施した西之島の火山活動の観測結果を発表した。

北側火口では、火口内に溶岩の湧き出し(溶岩マウンド)が認められ、約 3、4分ごとに溶岩片を伴った白色噴煙の噴出を繰り返していた。溶岩マウンドの形はほぼ楕円形で、サイズは長径約90m、短径約 60m。

北側火口内の溶岩マウンド(8月26日撮影) 写真:海上保安庁

北側火口では溶岩片の噴出が認められる(8月26日撮影) 写真:海上保安庁

北側火口の東側に認められた新たな火口である東側火口では、白色の噴煙を連続的に噴出していた。熱画像からは東側火口付近から東側海岸まで溶岩流の流出が確認できたという。

今回確認された火口(東側火口)の位置(8月26日撮影) 写真:海上保安庁

東側火口から白色の噴煙を噴出している(8月26日撮影) 写真:海上保安庁

北側火口と南側火口の間の火口では、活発ではないが、青白色の火山性ガスとみられる噴煙を放出していたとしている。

3ヵ所の火口から噴煙が噴出している(8月26日撮影) 写真:海上保安庁

同庁は、西之島の火山活動は引き続き活発で、今後も噴火による影響が及ぶおそれがあることから、西之島および周辺海域(島の中心から半径6kmの範囲)では、付近航行船舶へ引き続き航行警報により警戒を呼びかけている。