富士通は8月28日、システムの開発と保守作業を効率化する業務プログラム開発支援ツール「FUJITSU Software Interdevelop Designer」の発売を開始した。

Interdevelop Designerイメージ

同製品は、日本語設計書からのプログラムソース(COBOLとJava)の生成や、そのプログラムのテスト仕様書やテストデータ、テスト環境の生成を自動で行うもの。そのため、人手作業により発生するミスの排除や低コストでの開発を実現する。保守を行う段階においても、設計書の変更でプログラムも自動的に更新されるため、プログラミングを行う従来の方法と比べ、開発・保守コストを約40%削減するという(同社調べ)。

Interdevelop Designer導入によるコスト比較(富士通調べ)

同製品を利用したシステムの開発では、プログラムで使用するすべての業務用語やデータ定義などを「データ辞書」へ登録し、「設計書エディタ」に用意されている定義書パターンや、「データ辞書」から「設計書エディタ」に表示される業務用語やコード、項目名などを利用し日本語設計書を作成する。

Interdevelop Designer利用イメージ

これにより、特定のプログラム開発言語のスキルが不要となり、設計書のレベルや品質の均一化が可能となるほか、プログラマーによる品質のバラツキも解消する。加えて、設計書エディタで使用する業務用語やコードなどをデータ辞書で一元管理するため、プログラム変更時にも影響箇所を特定することができる。

また、同社の提供するアプリケーションフレームワーク「FUJITSU Software INTARFRM」と併用が可能で、Webアプリケーションの画面処理に対するインターネット技術の活用やインフラの変更、OS/ミドルウェアのバージョンアップといった外的要因から業務アプリケーションへの影響緩和を実現するという。

製品構成は、COBOL対応製品となる「COBOL V1 開発サーバ」「COBOL V1 開発クライアント」「COBOL V1 開発クライアント(月額レンタル)」の3種類。「COBOLV1 開発サーバ」は、動作条件として最少構成で2台のサーバライセンス購入が必要で、価格は840万円(税別)~、動作環境としてWindows Server 2012に対応している。

一方、「COBOL V1 開発クライアント」の価格は58万8000円(税別)~、「COBOL V1 開発クライアント(月額レンタル)」の価格は4万9000円(税別)~で、動作環境は、対応OSがMicrosoft Windows 7 SP1(32bit版)、必須ソフトがMicrosoft Excel 2007か同 2010と、Microsoft Internet Explorer 8以降、Interstage Studio Standard-J Edition V11、NetCOBOL Windows x86 Base Edition 開発パッケージ V10となる。

Javaのプログラムソース自動生成は現在開発中で、2015年3月末に提供を開始する予定

同社は、2017年度末を目標に、開発サーバ60ライセンスと開発クライアント1500ライセンスの販売を目指す方針だ。