マイクロソフトは8月27日、起動に失敗する更新プログラムが公開直後に判明した問題で、これに対処する新たな更新プログラムを緊急で公開した。自動更新機能を通じて配信されるプログラムのため、ユーザーが特に操作する必要はないとしている。

この問題は、8月15日に同社が発表した問題で、一部更新プログラムをインストールすると「Stop 0x50エラー」が発生して、PCが異常終了するほか、再起動後にOSの起動に失敗するケースが多発していた。

8月18日には、不具合が発生した場合の復旧方法をマイクロソフトが公開。また、19日には問題が発生していない場合でも更新プログラムの削除を推奨していた。

今回の更新プログラムは「更新プログラム 2982791」の問題を解決する「更新プログラム 2993651」。自動更新機能により提供されるため、ユーザー側が特に操作をする必要がないものの、配信までに数日程度時間がかかるケースがあるとしている。自動更新機能をオフにしているユーザーについては、手動でのインストールと自動更新機能のオンを推奨している。

なお、問題のあった2982791については特にアンインストールをする必要がないものの、「インストールされた更新プログラム」の一覧に2982791が表示されたり、起動失敗が起きた場合には、手動でアンインストールするよう呼びかけている。

今回の更新プログラムは、2982791に対処するもので、ほかに問題が生じている「2970228」と「2975719」「2975331」については、まだ置き換えの更新プログラムが公開されていない。

また、新たな更新プログラムである2993651についても、多くのユーザーには影響ないものの、フォント変更に関する問題と特定のアプリウィンドウが見えなくなる問題が残っており、あくまで応急処置としての更新プログラム公開のようだ。