シャープは27日、狙った場所を集中的に消臭・除菌できる加湿空気清浄機「プラズマクラスター加湿空気清浄機 KI-EX」シリーズを発表した。発売はKI-EX100、KI-EX75が9月20日、KI-EX55が9月27日。価格はオープンで、推定市場価格は、KI-EX100が税別110,000円前後、KI-EX75が78,000円前後、KI-EX55が68,000円前後だ。

今回発表されたプラズマクラスター加湿空気清浄機

気になる場所をプラズマクラスターイオンで狙い撃ち

KI-EXシリーズは、高濃度プラズマクラスターイオンを前方向に集中して放出することで、ニオイや雑菌などを除去できる「パワフルショット運転」機能を搭載した加湿空気清浄機。通常運転では部屋全体の空気を循環させてホコリを吸じんするが、パワフルショット運転では約2倍の濃度のプラズマクラスターイオンで気になる箇所を狙って除菌・消臭する。

大きなゴミから0.5μmまでの微小なゴミまで検知する「高感度ホコリセンサー」を搭載。PM2.5の濃度を判別して3段階で知らせる「PM2.5モニター」機能を備え、PM2.5の濃度が高い時には風量を強めて集じんする。空気を取り込む本体背面には、大きなホコリを捕らえる「抗菌・防カビ後ろパネル」、ニオイを分解するうえに有害なガス成分も低減させる「ガスもと~る脱臭フィルター」、0.3μm以上の微粒子を99.97%集じんする「静電HEPAフィルター」の3つのフィルターを備えている。

前モデルに引き続き音声ガイド機能「ココロエンジン」によって、運転を開始する際に「がんばります」、空気の汚れを見つけると「空気の汚れ見つけました。急いできれいにしますね」、タンクに水を入れると「給水、ありがとう」など、部屋の空気の状態や使い方のアドバイスなどを音声で知らせる。また、KI-EX100は別売の家電ワイヤレスアダプタと、無料の専用アプリ「ココロボ~ド」を使用すれば、スマートフォンやタブレットで外出先から操作することも可能だ。

記者向け説明会にて。クッションに噴射された紫色の液体は、ニオイの強いアンモニアの水溶液。可視化するために着色している

「パワフルショット運転」時は前方に高濃度のプラズマクラスターイオンを放出する

みるみる内に「ニオイ」である紫色が消えていった

KI-EX100の裏面

3つのフィルターを搭載している

別売の家電ワイヤレスアダプタとアプリ「ココロボ~ド」を使用すれば、スマホやタブレットからの遠隔操作が可能だ(KI-EX100のみ対応)

サイズと重量は、KI-EX100がW427×D303×H703mm/13kg、KI-EX75がW405×D281×H666mm/11kg、KI-EX55がW392×D265×H635mm/9.6kg。水タンク容量はKI-EX100が4.3L、KI-EX75が4L、KI-EX55が3.5Lとなっている。

市場をけん引していくシャープの加湿空気清浄機

シャープが2000年に初めてプラズマクラスター搭載の空気清浄機を発売してから、空気清浄機の需要は拡大してきており、2013年度においては空気清浄機の全体の出荷台数のおよそ半分がシャープ製の空気清浄機だ。今後も市場の拡大に貢献していきたいとしている。

プラズマクラスター空気清浄機による需要拡大

寝室や子ども部屋用のコンパクトなモデルも

KI-EXシリーズは主にリビングでの使用を想定した製品だが、寝室や子ども部屋での使用を想定したコンパクトな「KC-E」シリーズも同日に発表された。発売は9月20日。推定市場価格は、KC-E70が税別58,000円前後、KC-E50が税別48,000円前後、KC-E40が税別40,000円前後だ。

KC-Eシリーズ