気象庁は8月26日、竜巻発生の目撃情報が得られた場合、目撃情報があった地域の周辺でさらに竜巻などの激しい突風が発生するおそれが非常に高まっていることを伝える竜巻注意情報を9月2日13時より提供 開始すると発表した。

同庁によると、竜巻の発生が確認できた事例(2000年~2012年)の約3割において、最初の竜巻から6時間以内に同一府県または近隣府県で別の竜巻が発生しているという。これより、竜巻の目撃情報を即時的に活用することで、従来より高い確度で竜巻注意情報を発表することが期待される。

複数の竜巻が発生した事例における確認数の度数分布(2000~2012年) 資料:気象庁

竜巻発生から次の竜巻発生までの時間差(複数竜巻32事例の内訳) 資料:気象庁

「竜巻注意情報」では、「○○県南部」といったように、竜巻発生の目撃地域を天気予報に用いる「一次細分区域」で発表し、一層の注意を喚起する。竜巻の目撃情報は、全国の気象庁職員によるもののほか、関東地方の消防本部から提供(試行的に実施中)されるものも活用する。

【目撃情報の活用の有無による竜巻注意情報の情報文の違い。赤字で示した部分は現行から変更となる部分 資料:気象庁