中国の居酒屋ではあのメニューがマスト!

回転すし店など、若者を中心としたお手軽な日本料理店が次々と開店している中国。すでに中国の若者は、日本の若者が"イタメシ"デートをするのと同じ感覚で寿司などの日本料理を"ちょっとおしゃれな食事"のリストに加えている。中国版ツイッターの「ウェイボー」でも、中国のネットユーザーたちが居酒屋について多数ツイートしている。

居酒屋をカフェ感覚で愛用

特に、最近はやっている日本料理店の形態は"居酒屋"。中国のレストランは一般的に面積が広く、特に接待に使われるような中華料理の高級店は、ビルのワンフロアで展開するようなところが多い。

そんな中で、20席ほどのこじんまりした小さな店舗形態の居酒屋スタイルは、中国の若者にとってはビジネスとしてスタートしやすく、日本の若者がカフェを開く感覚で居酒屋を開店する中国の若者が少なくない。この結果、最近、中国の多くの都市で居酒屋が見られるようになっている。

「ウェイボー」での若者たちのつぶやきを見てみると、「友達と行ってやっと席が空いた小さな居酒屋。クリームチンゲンサイが絶品。サーモンの刺し身とポテトサラダも美味」「居酒屋に行って、仲良しの女の子たち数人で"白波"を一本開けちゃった」などなど、居酒屋は少人数の仲良しグループのリラックスした会合によく使われているようだ。

「ラーメン中心の居酒屋です」

お酒を飲み、ツマミを楽しんだ後は主食、という流れは中国でも同様。しかし、日本では、居酒屋で飲んだ後にラーメン屋に移動して、シメのラーメンを食べるのが普通だが、日本のラーメン店がほとんどない中国では、シメまですべて居酒屋で完結させるのが一般的だ。

天津市の居酒屋で誕生日を過ごしたあるネットユーザーは、「とんこつラーメンが最高だった!」と喜ぶ。また、上海のある居酒屋に行ったネットユーザーは、「日本のラーメンはあまり興味なかったけど、ここで食べた黒醤油ラーメンは絶品!」と絶賛するなど、ネットユーザーは自分の住む街でお気に入りの居酒屋ラーメンを見つけ、ツイートで披露している。

「シメのラーメン」の重要性は店側も認識してよう。「ウェイボー」でも四川省成都のある居酒屋がオープンを知らせるツイートで、「刺し身、寿司、炭火焼き、ラーメンなんでもあるよ」とアピールしていたり、福建省厦門のある店が「ラーメン中心の居酒屋です」と紹介していたりする。シメのラーメンに気合を入れるのが、中国の居酒屋の成功の秘訣となっているようだ。

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