NTTデータと全国税理士データ通信協同組合連合会は、業務提携を行い、会計事務所向け仮想デスクトップ注1サービス「達人クラウド」を8月26日から提供開始すると発表した。

2016年のマイナンバー制度の番号利用開始により、法定調書や税関係の届出等の一部に個人番号または法人番号記載の義務化が計画され、会計事務所は、これらの番号を顧客より預かり、適正に管理する必要が生じることから、会計事務所ICT環境のセキュリティ対策など、個人情報保護対策の高度化への関心が高まっているという。

そこで、NTTデータと全国税理士データ通信協同組合連合会は、いつでも、どの端末からでも利用が可能といった利便性に加え、セキュリティの確保やBCP対策の強化にもつながる仮想デスクトップサービスを会計事務所向けに共同開発し、「達人クラウド」として提供する。

「達人クラウド」は、各個人のWindowsデスクトップ環境と、そのデスクトップ環境上で動作する税務業務支援ソフト「達人シリーズ」を含む各種アプリケーションをクラウド化することで、利用者はいつでも、どの端末からでも同じデスクトップ環境を利用することができる。

「達人クラウド」の利用イメージ

料金は、クラウドサーバ(Windows Server 2008 R2)の初期費用が12,000円/VM~、クラウドサーバのランニングコストが18,000円/月・VM~。クラウドクライアント(Windows 7) の初期費用が12,000円/VM~、ランニングコストが10,000円/月・VM~。なお、価格はいずれも税別。

両社は2019年度までに2,000会計事務所への「達人クラウド」の導入を目指す。