天才少年ヒロと、人々の心と体の健康を守るために開発されたケア・ロボット"ベイマックス"が感動の冒険を繰り広げるディズニー最新作『ベイマックス』の舞台で、サンフランシスコと東京を融合して作られた架空都市"サンフランソウキョウ"の写真が25日、日本で世界初公開された。

日本の要素が盛り込まれている『ベイマックス』の舞台"サンフランソウキョウ"

公開されたのは、"フワぷに"ボディのベイマックスが誕生した架空都市サンフランソウキョウの街角の写真で、新橋や日本橋を思わせる風景。このサンフランソウキョウは、サンフランシスコの地形をベースに、建物の外観や看板、アメリカの街には存在しない電信柱の電線、路地の雰囲気など、細かなアクセントすべてに日本要素が盛り込まれている。

『シュガー・ラッシュ』『アナと雪の女王』を手がけ、本作ではプロデューサーを務めるロイ・コンリは、日本の要素を注ぎ込む理由について「僕らはみんな日本に恋しているんだ」とコメント。ドン・ホール監督も「いい加減な"日本"テイストをサンフランソウキョウへ持ち込みたくない」と決め、ディズニー・アニメーション・スタジオで長年働く日本人トップクリエイターのマット鈴木氏をはじめとする30人以上のチームが、サンフランソウキョウを創りあげている。

ディズニーのクリエイターたちは、日本のアニメや造形美、東京の風景に日頃から影響を受けているといい、マット鈴木氏も「このスタジオには、日本のアニメーションやカルチャーに影響を受けているクリエイターがとても多いです。もしかしたら僕より詳しいかも(苦笑)」と語る。クリス・ウィリアムズ監督も「僕らは若い頃に日本文化の影響を受けた最初の世代だと思うんだ。誰かが『AKIRA』のビデオカセットを持っていて夢中になったよ(笑)」と話す。

制作においては、ディズニーのスタジオから監督をはじめとするクリエイターたちが訪日し、日本を徹底的にリサーチ。その際に、ドン・ホール監督は、ベイマックスのデザインである鈴と出会った。現在も、看板の言葉や物が正しく置かれているか、細かな修正を繰り返しているという。マット鈴木氏は「ここまでディティールにもこだわっている作品は今までに無いんじゃないかな?」と話しており、監督の2人も「僕らに影響を与え続ける日本文化には、この作品でお返しできればとうれしい」と語っている。

(C) 2014 Disney. All Rights Reserved.