島津製作所とAgilent Technologiesは8月21日、ガスクロマトグラフ(GC)制御ドライバを交換し、両社のクロマトグラフィデータシステム(CDS)から相互運用を開始すると発表した。これにより、CDSの選択の自由度が増し、ラボの効率的な運用が可能となる。

Agilentは、「OpenLAB CDS」から島津製作所の「GC-2010/2010 Plus/GC-2014」 を制御するドライバをリリースし、島津製作所は、AgilentのGC「6890/6850/7820/7890」に対応した「LabSolutions CDS」を発売した。今回の相互運用は、両社が昨年5月の共同発表に基づいて技術提携し、ワークフローや操作手順を統一してユーザーのコスト削減を実現するRapidControl .NET(RC.NET)規格を採用した成果であるとしている。

今回の進展は、両社の分析装置の相互乗り入れをGCまで拡張した点である。昨年中頃から、Agilentの「OpenLAB」CDS は島津製作所の高速液体クロマトグラフ「Nexera」と「Prominence」の両シリーズに対応しており、島津製作所の「LabSolutions」は、Agilentの高速液体クロマトグラフ「1100/1200/1260/1290」シリーズに対応している。