Asia Plusは8月21日、ベトナムの消費者を対象としたリサーチサービス「Q&Me」の提供を開始した。

「Q&Me」は、定量からフォーカスグループという定性調査までの消費者動向調査をオンライン上で完結して実施できるサービス。複数のターゲットグループを集め、オンライン上でグループインタビューを行う「チャットサーベイ機能」では、現地調査のための出張の手間を省くほか、事前のオンラインアンケートと組み合わせる事により、目的に合致したモニターへの調査を可能とし、「従来のリサーチコストの約1/3で定性調査を行うことができる」という。

アンケート結果表示画面イメージ

「チャットサーベイ機能」を用いた定性調査画面イメージ

同サービスでは、「チャットサーベイ機能」にくわえ、「詳細な属性検索機能」や「オンライン分析機能」「オンラインサーベイ機能」を提供する。「詳細な属性検索機能」は、性別・年齢・収入・職業などの基本的な属性や、所有する家電機器やインターネット利用環境などの趣向、事前質問に対する回答の内容といった情報をもとに、パネリストを抽出して調査できるというもの。モニターのプロフィールや過去の投稿画像などの確認も可能で、ターゲットに対してピンポイントな調査も実現する。

「オンライン分析機能」では、定量・定性など全ての調査結果をオンライン上で確認できる。年齢・収入などによるフィルタリングのほか、クロス集計のような設問回答に応じた高度な分析機能を備え、多面的な分析を行えるほか、モニター人一人の回答の確認も可能とする。

また、「オンラインサーベイ機能」により、さまざまなアンケート形式をサポート。仮説検証や消費者実態の把握、商品テスト、パッケージテストなど要件に応じたフォーマットの利用ができる。

同社は、アジア新興国へ進出する日本企業が増加する現状をふまえ、同サービスの提供に至ったという。今後は、15万人のモニター収集を年度内に実施するほか、ASEAN各国でも順次提供する予定だ。