Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは8月20日、次世代の変異導入システム「QuikChange HT Protein Engineering System」を発表した。

同システムは、変異を持つタンパク質変異体ライブラリを無駄なく合理的に作製する、部位特異的変異導入ソリューションである。これにより、タンパク質の構造と機能の相関関係を見出すだけでなく、新たな性質を持つ変異体を1回の実験で迅速にスクリーニングすることが可能となる。

また、受託合成によるオリゴDNAの作製コストの数分の1程度の価格で、「Amino Acid Scanning(タンパク質のアミノ酸残基を1個ずつ順番に他のアミノ酸に変化させた変異体ライブラリを作製すること)」、「Site Saturation Scanning(特定のアミノ酸残基を他の19種類のアミノ酸に置換した19種の変異体を作製すること)」、「コンビナトリアル変異(複数のアミノ酸残基に対し置換したいアミノ酸をそれぞれ独立で複数設定し、それらのすべての組み合わせに対応する変異体を作製すること)」を導入した最大12万種類の変異体ライブラリの作製を実現する。