Cypress Semiconductorは8月18日(米国時間)、製造コストを削減する単一層マルチタッチセンサをサポートしたタッチスクリーンコントローラ「TrueTouch Gen4X TMA445」を発表した。

同製品は、同社の単一層独立マルチタッチ(SLIM:Single-Layer Independent Multi-touch)センサ構造により、薄型フォームファクタを実現している。また、手袋着用時の操作における業界最高のトラッキング機能も新たにサポート。さまざまな太さの指や、スキー手袋をはじめとするさまざまな素材および厚さの手袋に対し、ベストインクラスの精度とリニアリティを発揮する。しかも、人の手を介すことなく手袋着用時と非着用時のトラッキングを自動で切り替えることができる。

さらに、「TrueTouch Gen4X」ファミリは、0.5mm厚のカバーレンズ、および9mm幅のフィンガーサイズにおいて、1~500kHzの範囲で最大35Vpeak-to-peak(Vpp)という充電器ノイズ耐性を実現している。そして、独自のDualSenseテクノロジにより、自己および相互静電容量の両方を同一デバイスで対応可能で、雨や結露、汗をかいた場合などの実生活環境において業界最高クラスの耐水性能を発揮する。この他、同ファミリは高効率の32ビットARM Cortex Mコアプロセッサをベースにしている。これにより、「TMA445」は、平均消費電力がアクティブモードで12mW、ディープスリープモードで15μWに抑えられている。

なお、パッケージは44/48ピンQFN。現在、主要顧客向けに出荷中。

単一層センサや手袋着用をサポートする「TMA445」