日本政府観光局(JNTO)は20日、2014年7月の訪日外国人数(推計値)を発表した。それによると、7月の訪日外国人数は前年同月比26.6%増の126万9,700人となり、単月として過去最多を記録した。

月間の訪日外国人数は2014年3月から5カ月連続で100万人を超え、7月までの累計で750万人を突破した。7月は、夏の旅行シーズンに向けた訪日プロモーションが需要を喚起したほか、航空座席供給量の増加や大型クルーズ船の寄港などが伸びに繋がったという。

国・地域別に見ると、中国は前年同月比101.0%増の28万1,200人と、単月として過去最高を記録するとともに、11カ月連続で各月の過去最高を更新。7月は、クルーズ船の寄港が相次ぎ、台湾、韓国を上回って訪日旅行者数トップとなった。

2014年7月訪日外客数(JNTO推計値)(出典:日本政府観光局Webサイト)

香港は前年同月比6.9%増の9万1,200人と、単月として過去最高を記録するとともに、18カ月連続で各月の過去最高を更新。韓国は同2.7%増の25万600人と、6カ月ぶりにプラスに転じた。台湾は同17.1%増の27万9,300人と、18カ月連続で各月の過去最高を更新した。

このほか、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、インド、米国、カナダ、フランス、ドイツが7月として過去最高を記録。このうち、インドネシアは前年同月比2倍以上の伸び(107.6%増)となったほか、欧米豪市場のほとんどで前年同月比2桁の伸びを示した。