キヤノンは、国産初となる35mmレンジファインダーカメラの試作機「KWANON(カンノン)」誕生から2014年で80周年を迎えることを発表した。

試作機「KWANON(カンノン)」

カンノンの軍幹部に刻印されていたマーク

同社は1934年に、国産初となる35mmレンジファインダーカメラの試作機「カンノン」を開発。その後、さまざまな試行錯誤を経て1936年に35mmレンジファインダーカメラ第一号機となる「ハンザキヤノン」を、日本光学工業(現ニコン)の協力を得て完成、発売した。これによりキヤノンのカメラメーカーとしての歴史が始まり、1959年には同社初となる一眼レフカメラ「フレックス」を、1961年に「キヤノネット」を発売。

現在のキヤノンの礎となった「カンノン」だが、その名称は、観音様の慈悲にあやかり、世界で最高のカメラを創る夢を実現したいという願いを込めて付けたものだという。その願い通り、1961年に発売された「キヤノネット」は、1週間分を予定していた在庫が約2時間で売り切れるというほどの人気を博した。