アイシン精機は、自動車の電子システム開発体制を強化するため、北九州市と東京都内にそれぞれ開発拠点を設置すると発表した。

昨今、クルマの電動化やシステム制御の高度化が加速し、システム開発に要求される電子の技術領域は日増しに拡大している。これまで、同社は日本国内での自動車部品の設計開発は本社のある愛知県を中心に行ってきたが、新たに九州と東京にも開発拠点を設置して人員を増強し、電子システム開発体制を強化する。

九州では、北九州市の北九州学術研究都市内に電子システム開発部 九州開発センターを開設し、安心安全分野のキー技術となる画像認識や空間認識、車両制御などの要素技術開発に取り組む。2014年12月に設立し、2015年度末までに30名程度の人員を配置して、2020年度末には100名に拡大していく。

また、東京には電子システム開発部 東京ICセンターを開設し、電動ポンプやパワースライドドアなど、メカをスマート化していくための半導体設計とデバイス開発に取り組む。2014年10月に設立し、2015年度末までに15名程度の人員を配置して、2020年度末には50名に拡大していく。