引越し侍は8月14日、同社が運営する引越し比較・予約サイト「引越し侍」で、マイホームの購入金額について調査したレポートを公開した。調査は7月、女性向けサイト「ラルーン~女性の悩みケア~」会員の既婚女性2,505人を対象に実施された。

既婚女性の半数はマイホームを保有、新築の戸建が7割

「マイホームをお持ちですか?」「マイホームは、戸建・マンションのどちらですか?」

前回の調査で「マイホームをお持ちですか?」と聞いたところ、「はい」(50%)、「いいえ」(50%)という結果だった。続く「マイホームは、戸建・マンションのどちらですか?」という質問には「戸建(新築)」(71%)、「戸建(中古)」(12%)、「マンション(新築)」(11%)、「マンション(中古)」(6%)という割合になった。

平均購入金額は3,123万303円

「建物の種類別 購入金額の割合と平均金額」

建物の平均購入金額は、3,123万303円だった。建物の種類別で見ると、「戸建(新築)」は3,273万3,968円、「戸建(中古)」は2,330万円、「マンション(新築)」は3,485万4,368円、「マンション(中古)」は2,511万3,636円という結果になった。

「各建物の購入金額の平均は、新築・中古問わず、『戸建』よりも『マンション』のほうが高くなっていますが、これはマンション購入者の内訳が、地価の高い都市部に偏っているためと考えられます」と同調査。都市部のマンション購入者の割合は戸建購入者の割合の約2倍で、マンションの平均金額は、都市部のほうが地方よりも270万円ほど高かった。

世帯年収が高くなるにつれ購入金額も高くなる

「世帯年収別 マイホーム購入金額」

続いて、世帯年収別にマイホームの平均購入金額を聞いた。「300~399万円」が2,547万5,000円、「500~599万円」が3,046万1,538円、「800~899万円」が3,584万4,595円 、「1,000~1,250万円」が4,239万3,617円だった。

7,000万円以上のマイホームを購入した方の割合は、世帯年収が1,501万円を超えた時点で3割以上を占め、2,000万円以上では、100%となった。世帯年収が1,000万円を超えていても、3,000万円未満の家を購入した方の割合は14%あったが、全体を通して見ると、世帯年収が高くなるにつれ購入金額も高くなっていることがうかがえた。

マイホームでこだわるポイントは?

マイホーム購入時にこだわったポイントについては「子供が小さいので、家事をしていても子供のいるところが見えるようにしました」(20代前半/戸建・新築)、「二世帯で玄関、キッチン、お風呂が別!」(30代後半/戸建・中古)、「庭付き、コミュニティ施設が充実していたため」(20代後半/マンション・新築)、「交通機関の近さと部屋の広さ」(40代前半/マンション・中古)などの声が挙がった。

戸建は室内の構造や設備についての回答が多いのに対し、マンションは交通の便や周囲の環境などが重視された回答が多く見られたという。

「マイホームを購入する際は、住宅ローンを組む場合がほとんどになりますが、住宅ローンの年間返済額は、一般的に『年収の25%以内』が安心といわれているそうです。年収が同じ場合でも、頭金や家族の人数、生活スタイルによって返済可能な金額は変わってくるため、今回の調査結果を参考にしつつ、マイホームの購入予算を算出してみてください」と調査ではまとめている。