映画『小野寺の弟・小野寺の姉』の完成披露試写会が13日、都内で行われ、キャストの向井理、片桐はいり、山本美月、及川光博と西田征史監督が出席した。

映画『小野寺の弟・小野寺の姉』の完成披露試写会に出席した向井理と片桐はいり(左から)

本作は、引っ込み思案で恋に奥手な弟とこだわりが強く生命力の強い姉の幸せの行方を描いたハートフル・コメディ。早くに両親を亡くしてから、一緒に住んでいる小野寺進(向井)と姉のより子(片桐)。お互いを大切に想うあまり、空回りする2人だったが、誤って届けられた1通の手紙をきっかけにそれぞれの恋と人生が動き始める――というストーリーで、映画は10月25日から全国公開する。

昨年に上演された舞台の映画化に、片桐は「クセのある人たちと共演して、本当に不思議な映画になった。是非、くつろいでいって」と胸を張り、西田監督は「とても豪華な俳優陣が出演しているとても地味な映画」と自虐を交えてアピール。舞台でも姉弟を演じた向井と片桐だが、片桐が「弟はメガネを取った方が格好良いの」と向井のメガネを取ってしまう一幕もあり、その仲睦まじい様子に、及川は「普段から仲が良くて、『一生やってろ!』って嫉妬するくらい」と明かしていた。

また、片桐との共演について「意外な組み合わせだけど、普段通りの関係がスクリーンに乗ったらと思って演じた」と話した向井は、「間違いなく日本一のコメディエンヌだと思う。いるだけで面白い人はなかなかいない」と大絶賛。そんな"弟"からの褒め言葉に照れ笑いを浮かべる片桐は、向井に「私は弟がいるから、兄として持って帰りたい。本当に何でも出来るから便利。甘えさせて欲しい」とラブコール。向井は「なるほど……。頑張ります!」と苦笑いしつつ、「無言でも居心地が悪くない。ご飯も作ってくれて便利だし、気楽でした」と笑顔で撮影を振り返っていた。