空間デザインやブランディング事業を手掛けるSeroriはこのほど、山口県周防大島町油良の寺院境内に、「周防大島 OTera Cafe(お寺カフェ)」をオープンした。

「周防大島 OTera Cafe(お寺カフェ)」がオープン

青い海と緑の山に囲まれた周防大島にオープン

山口県の東部に浮かぶ周防大島は、瀬戸内海で3番目の大きさを誇る、温暖な気候と豊かな自然が魅力の島。同店は、「日常を忘れるやすらぎの空間」をコンセプトとした、新感覚のカフェとなる。

"島×お寺×カフェ"という非日常の空間で、周防大島で育った野菜や瀬戸内海の鮮魚を使った郷土料理のランチや、抹茶を使ったデザート、オリジナルブレンドコーヒーが楽しめる。住民の憩いの場としてはもちろんのこと、島外から来た観光客の休憩所としても気軽に利用できる。食後には、本堂で写経や、静かに読書が楽しめるのも"お寺カフェ"ならではの魅力となるという。

寺院とだん家、地域住民が協力して運営する、新しい地域活性化のモデルケース

現在、日本の地方部では高齢化や都市部への人口流出が深刻で、生活や経済に大きな影響を与えている。周防大島町でもその傾向は著しく、新たな雇用やコミュニティの場を創出し地域を活性化するためには、島外からの来島者を増やすことが課題となっていた。

こうした背景の中で、地域住民と密接なかかわりをもつ寺院では、地域のために何か貢献したいという思いが強くあることから、同社では、寺院の境内施設を一部活用し、だん家と協力して地元で育った食材を使った同カフェのオープンに至った。

"日常を忘れるやすらぎの空間"を楽しめる

食後には、本堂での写経も

同社では今後、「周防大島 OTera Cafe」のブランディングを行い、お寺を中心とした新しい地域活性化プロジェクト「お寺カフェプロジェクト」として、他寺院での展開も視野に入れているという。今後は、様々な企業や個人と協力し、カフェの運営だけでなく、お寺でのヨガや寺子屋(塾)、音楽祭、といったイベントの企画や、地域の行事などにも積極的に参加し、周防大島を盛り上げていく、としている。

同店の所在地は、山口県周防大島町油良587。営業時間は、水木金11時~18時(平日限定ランチあり)。土日14時~18時。月火は、定休日。また、お寺の都合で急きょ休みとなることがある。