日立システムズとCLIMB Factoryは、日本ラグビーフットボール協会(以下、日本ラグビー協会)の協力を得て、女子セブンズ(7人制ラグビー)の日本代表候補選手たちが参加する「女子セブンズシニアアカデミー」の選手・スタッフ約30名を対象に、ウェアラブル端末(リストバンド型)とクラウドシステムを活用したコンディショニング管理支援システムの実証実験を開始したと発表した。

「コンディショニング管理システム」概要図

日本ラグビー協会が進める女子セブンズの強化活動の中で、普段はそれぞれのチームや会社で活動している選手のコンディショニング状況を適切に把握し、コンディションに応じた選手の練習プランやスケジュールの策定、アドバイスなどをより効果的に強化につなげるため、ライフログを活用したヘルスケアサービスの開発・販売を推進している日立システムズと、スポーツ現場に特化した、システム開発、情報分析、ソリューションなどを提供しているCLIMB Factoryが共同でコンディショニング管理支援システムの実証実験を開始する。

具体的には、リストバンド型端末(ライフレコーダー)で日々の運動や睡眠・休息を含む生活データを取得し、デジタル化・可視化する日立システムズのライフログクラウドサービスと、CLIMB Factoryが得意とするアスリートの体調管理に関するクラウドシステムを組み合わせ、コンディショニング管理支援システムを構築する。

本システムにより、選手本人が感じている自分の体調についての主観的な情報と、ライフレコーダーや体組成計等で取得する客観的な情報を統合してデータベースに蓄積できるため、自己の体調管理やコーチおよびトレーナーが指導を行う際の各選手の状態把握のためのツールとして活用できる。

両社は、2014年12月31日までの本実証実験を通じて女子セブンズシニアアカデミー、さらには女子セブンズ日本代表のチーム強化に貢献するとともに、実証実験の結果を踏まえ、他の競技団体への展開や、その他スポーツ関連のマーケットを開拓していく予定。