バラクーダネットワークスジャパンは、Barracuda NextG Firewall Vxが、Microsoft Azure Certifiedの新プログラムの一部であるAzure Galleryで利用可能となったと発表。同時に、Barracuda NextG Firewallのバージョン5.4.3をリリースし、Microsoft実装環境におけるWindowsリモートデスクトップや、Hyper-V仮想環境での新機能のサポートを開始したほか、ブランチオフィスやリモートサイトに最適化した新モデル「F280」を販売し、ギガビットイーサネットのスループットを実現した。

同シリーズの最新版となるバージョン5.4.3では、「Windowsリモートデスクトップサービスにおける完全なユーザ識別機能」や「Hyper-V仮想化環境のサポート」「Microsoft Azureに対する拡張サポート」「アプリケーションベースのダイナミックなアップリンク選択」「アプリケーション利用状況とリスクレポート」「ハイパフォーマンスのアンチウイルススキャン」といった機能を備えている。

Windowsリモートデスクトップサービス上で、複数ユーザが単一のIPアドレスを共有している場合でも識別することができるほか、透過的な軽量クライアントを活用することで、外部の認証プロトコルを利用する必要がなくシンプルな統合環境を実現する。

また、同バージョンでは、次世代ファイアウォール機能をサポート。「オンプレミスネットワークからMicrosoft Azure間」や「オンプレミスネットワークからMicrosoft Azure内のVnet間」において、サイト間のセキュアなリモートアクセスを1Gbpsを超える速さでサポートするほか、安全に接続された内部マルチゾーンのネットワークアーキテクチャを実装している。

アプリケーションアウェアネス機能の追加では、トラフィックの拒否・許可を設定するだけでなく、アプリケーションベースのダイナミックアップリンク選択機能を利用することで、トラフィックの優先順位付けやQoS(サービス品質)の改善、インターネット上のサービスに対するアクセス速度の向上を実現したという。

新たに加わったレポート機能は、インターネット利用ポリシーを利用者に遵守させることが可能で、管理者にはリスクに基づくポリシー再定義のための推奨機能を提供する。その他、パフォーマンスの再構築や、Microsoft Hyper-VサーバへのBarracuda NextG Firewall Vx仮想アプライアンスの実装なども実施された。

なお、同バージョンは、新しく発売される「Barracuda NextG Firewall F280」モデルでの利用も可能で、こちらの価格は、初年度の保守費用込みで78万5000円(税別)。Microsoft Azure対応のBarracuda NextG Firewallは、「Bring Your Own License」サービスとして利用でき、1年間のサブスクリプションにおいて、36万7750円(税別・初年度保守料込)となっている。