FreeBSD - The Power To Serve

FreeBSDプロジェクトは8月4日(現地時間)、「[base] Revision 269533」のコミットでUFS2のSoft updatesをマルチスレッド対応にする機能を追加した。これまでは単一のSoft updatesスレッドが動作していたが、今後はFFSファイルシステムマウントポイントごとにSoft updatesスレッドが動作することになる。2週間後のバックポートが予定されており、2014年第4四半期での公開が予定されているFreeBSD 10.1-RELEASEから利用できるようになる見通し。

Soft updatesはファイルシステムメタデータの操作をオンメモリで実施するというもの。Soft updatesを利用するとi-nodeの書き込み回数を減らすことができ、特に小さいファイルの作成や削除を繰り返すようなケース、大量のファイルやディレクトリを削除するケース、などで大幅な実行速度の向上が期待できる。FreeBSDではSoft updatesの機能がデフォルトで有効化しており、ファイルシステムの安定性を損なうことなく高速性を実現している。

今後はマウントポイントごとにSoft updatesスレッドが動作するため、複数のディスクを接続したマルチコアマシンでの性能向上が期待できる。FreeBSDに限らずオープンソースで開発が進められている代表的なオペレーティングシステムはそれぞれさまざまな機能のマルチコア/マルチスレッド対応を進めており、漸進的な機能改善が続いている。