アシスタント機能を内蔵したメッセージアプリ「Emu」を開発・提供するTinker Squareを米Googleが買収した。

Emuは、SiriのバイスプレジデントだったGummi Hafsteinsson氏とAOL/TechCrunchやYahoo!に在籍していた製品デザイナーのDave Feldman氏などが2012年に設立。今年5月にiPhone用のメッセージアプリをリリースした。Emuの特徴は、Siriのようなスマートアシスタント機能を備えているいることだ。例えば、スケジュールを確認するメッセージが送られてきたら、Emuが端末のカレンダーにアクセスして、その時間の予定を確認する。ユーザーはメッセージから離れることなく、空いている時間にイベントを作成できる。他にも、ローカル検索、ロケーション共有、リマンダー、ユーザーの状況に応じた自動返信など、賢くユーザーをサポートする。

Googleは製品としてEmuを継続せず、8月25日でEmuのアプリとサービスの提供は終了になる。Emu開発チームがGoogleで携わるプロジェクトは不明。Googleはコンテキストを活かした検索体験の向上に取り組んでおり、人工知能に関するプロジェクトのためにTinker Squareを買収したと報じられている。