Freescale Semiconductorは8月5日、センサの累計出荷数が20億個を突破したこととともに、産業用のモータや機器の高い周波数の動作や振動を検知する新しい出力の応答周波数が高い3軸アナログ加速度センサ「FXLN83xxQ」を発表した。

同社は、長年にわたり車載センサ部門で確立してきた実績を基盤に、幅広いセンサポートフォリオで市場から支持を得ており、成長著しい産業市場や医療市場においても普及が進んでいる。特に、この5年間は、毎年150種を超えるセンサアプリケーションに採用されている。このような実績により、累計出荷数が20億個を突破したという。

一方、「FXLN83xxQ」は、スマートフォンやヘルスケアモニタなど、一般的な民生製品で利用されている精度の低いセンサでは見逃されてしまう加速度情報を捕らえるよう設計されており、インテリジェントなアルゴリズムを通じて高精度の障害予測を実現し、次世代の予測的メンテナンスや状態監視アプリケーションを実現する。

具体的には、クラス最高の高帯域幅2.7kHzの出力性能を備えながら、動作温度範囲は-40~+105℃を実現している。また、アナログ出力を有しており、多様なA/Dコンバータ(ADC)内蔵マイコンに適合する他、低消費電力性能によりバッテリ駆動型アプリケーションにも対応し、高速はんだ接合検査向けの露出リードもサポートしている。さらに、同社の長期製品供給プログラム(Product Longevity Program)の対象となっており、製品リリースから最低10年間の供給体制が保証されている。

なお、パッケージは3mm×3mm×1.05mmサイズで0.65mmピッチのQFN。価格は1000個購入時で1.20~1.70ドル。現在出荷中。