歌手の大塚愛が4日、日本テレビ系音楽番組『オトタビ』(毎週月曜24:59~25:29)に出演し、引退まで考えた過去、そして再出発を決意したきっかけを明かした。

引退まで考えた苦悩を語った大塚愛

今回の『オトタビ』では、妊娠・出産を経て、5年ぶりのアルバムを発売した大塚愛が、鎌倉・江の島を訪問。鎌倉の小町通りで浴衣姿で食べ歩きをしたり、新江ノ島水族館を訪れたり、産休中に住んでいた鵠沼を歩いたり、思い出の地を巡りながら過去そして現在の思いを語った。

デビューを目指して大阪から上京した当時は、「早く上に上ってやるぞという気持ちが強くて、すごく急いでいた」と振り返る大塚。「さくらんぼ」をはじめ数々のヒット曲を生み出しても心は満たされず、「孤独が強かった。特に得るものはなかった。自分のことを見下してもいたし、これ以上音楽を続けようと思うことも苦しかった」と悩み、引退さえ考えた。

その考えを180度変え、アーティストとして再出発するきっかけとなったのが、3年前、産休中に夫であるRIPSLYMEのSUと暮らしていた湘南・鵠沼で、毎日見ていた海。サーフィンする人や海水浴客の賑やかな音が響き渡る海を見ているうちに、「『楽しもうよ!』みたいな方に引きずられて、音楽を楽しむということを思い出した。そしたら気持ちが楽になった」という。

そして、出産後の2012年、アーティストとして活動を再開した彼女は、「私のことを嫌いって言う人がいても、好きになったって言ってくれるまで曲を作って出すしかない」と決心。「『こんな思いで作ったから受け止めてほしい』なんて思ったことは一度もない。何も考えないで聴いてほしい。それで、その人の人生に染み込んだらハッピーだなと」と話している。