女優の広末涼子が1日、都内で行われたNHKドラマ10『聖女』の記者会見に、共演者の蓮佛美紗子、岸部一徳らとともに登場した。

NHKドラマ10『聖女』の記者会見に出席した広末涼子

同ドラマは、女性に絶大な人気を誇る脚本家・大森美香が人間の心の闇と究極の愛を描くラブ・サスペンス。かつて女家庭教師と高校生という関係だった男女が、10年後に連続殺人事件の容疑者と弁護士という形で再会を果たすことで繰り広げられる、切なくも狂おしい愛の物語。同ドラマは8月19日(毎週火曜 22:00～22:48 全7話)放送。

連続殺人事件の容疑者であり、資金援助をしてくれる男性と付き合うことで生計を立てている、独特の恋愛観を持つ女性・基子を演じた広末は「初めての悪女役に挑戦させていただきました。悪女と言っても、いわゆる悪女ではなく聖女に見えるかもしれない、悪女と思う人もいるかもしれないけれども女性に共感してもらえる女性なんじゃないか、そういう所を表現できるように演じました」と自身の役どころについて語った。

「基子という女性と共感できる部分は?」と聞かれると、「基子の恋愛観や価値観は偏っていて勘違いされることも多いと思うんですけれど、彼女が育ってきた環境の中で、自分が憧れているお母さんが手に入れられなかった生き方や理想の女性像を自分が実現してあげよう、自分がそういう女性になろうっていう強さは、私が小さい時に女優さんになりたいという夢を描いていた気持ちと一緒なんじゃないかなって思いましたね。理想の自分に近づくための努力をすごくした女性だと思うので、そういう部分では共感できるなと思います」と答えた。

広末と一人の男性を奪い合う役どころの蓮仏は、「2話、3話と話が進むに連れて、広末さんとのドロドロとした男女の関係が進んでいって、最後の方では人生で初めて女性の頬を引っ叩くという、広末さんと本当にドロドロの女性の戦いをしました。それくらい人間の奥の方をさらけ出した男女の思いが詰まった作品になっているので、楽しんでいただけると思います」とアピールした。