JR旅客6社はこのほど、今年のお盆期間(8月8~17日)の指定席予約状況を発表した。予約のピーク日はJR北海道を除き、下りが8月13日、上りが8月16・17日頃となっている。

寝台特急「トワイライトエクスプレス」

JR北海道はお盆期間中、前年より9,066席多い20万9,834席の指定席を用意したが、7月23日時点での予約席数は前年比90%(8万2,789席)と伸びていない。とくに、特急「北斗」に使用するキハ183系の運転再開にともない、現行の定期列車・臨時列車計8往復体制から8月1日をもって定期列車9往復体制に正常化される函館~札幌間の予約席数は、前年比79%と大きく落ち込んだ。

一方で、寝台特急「カシオペア」「北斗星」「トワイライトエクスプレス」や急行「はまなす」など、本州方面(夜行)は前年比101%と好調。中でも、2015年春の運行終了が伝えられた「トワイライトエクスプレス」は全期日混み合っているという。

JR東日本はお盆期間中、新幹線・在来線合わせて344万席(前年比102%)の指定席を用意。7月24日時点での予約席数は、新幹線86万席(前年比101%)、在来線26万席(前年比100%)と、いずれも前年レベルに到達している。

列車別では、東北新幹線「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」の44万2,000席(前年比100%)、秋田新幹線「こまち」の6万5,000席(前年比105%)、上越新幹線「とき」「たにがわ」の18万2,000席(前年比100%)、長野新幹線「あさま」の10万8,000席(前年比105%)など、新幹線は各列車とも好調。在来線では、常磐線の特急「スーパーひたち」「フレッシュひたち」が前年比111%(2万5,000席)と高い伸びを示した。

JR東海は、新幹線・在来線合わせて376万席(前年比106%)の指定席を用意。7月24日時点での予約席数は、新幹線120万席(前年比98%)、在来線4万席(前年比99%)と発表された。JR西日本では、山陽新幹線の予約席数が前年比98%(74万9,000席)となる一方、在来線の予約席数は前年比101%の17万4,000席に。

JR四国は前年より約2,600席(前年比102%)多い約17万800席の指定席を用意し、25日時点で約5万1,200席(前年比101%)が予約済み。JR九州は新幹線・在来線合わせて61万8,000席の指定席を用意。24日時点の予約席数は21万3,000席(前年比99%)で、新幹線では上下とも山陽新幹線直通の「みずほ」「さくら」の予約率が高くなっている。