ヤマハは7月31日、AVレシーバー「RX-A1040」「RX-A840」を発表した。発売は8月下旬。希望小売価格は、RX-A1040が130,000円で、RX-A840が100,000円(いずれも税別)。

左が「RX-A1040」で、右が「RX-A840」

2製品とも、AVレシーバー「AVENTAGE(アベンタージュ)」の第4世代モデル。フルディスクリート構成7chハイパワーアンプを採用しており、定格出力はRX-A1040が140W/chで、RX-A840が130W/ch(1kHz、1ch駆動、6Ω、0.9% THD)。

HDMI端子は入力8系統/出力2系統を装備。4K/60P映像信号の伝送と4Kへのアップスケール、3D映像伝送、ARC、CECに対応している。フロントパネルに配置されているHDMI端子はMHLとの共用だ。

左が「RX-A1040」の背面パネルで、右が「RX-A840」の背面パネル

ネットワークは、有線とWi-Fiの両方に対応。無線LAN環境がない家庭でも、スマートフォンなどと直接ワイヤレス接続が可能な「Wireless Direct」機能も搭載している。ネットワークオーディオ機能では、WAV/FLACは192kHz/24bitまで、Apple Losslessは96kHz/24bitまでの再生に対応。音声DACは、RX-A1040がESS製の「ESS9006」で、RX-A840はテキサス・インスツルメンツ(BurrBrown)製「PCM5102」を搭載している。

音場設定ツールは、YPAO-R.S.C.+YPAO Volumeを搭載。YPAO Volumeは、YPAO-R.S.C.の測定結果に基づいてサウンドのバランスをコントロールする機能だ。音場に高さ方向のデータを加えて立体的なサウンド空間を実現する「シネマDSP<3Dモード>」を利用可能。本来、シネマDSP<3Dモード>を利用するには、フロントスピーカーの上にプレゼンススピーカーを設置する必要がある。だが今回のモデルでは、VPS(バーチャル・プレゼンス・スピーカー)機能を利用することで、通常の7.1chまたは5.1chの環境でも3Dモードの立体的なサウンドを楽しむことができる。

また、リアにスピーカーを設置できない場合ても、フロントに設置したスピーカーだけで臨場感の高いサラウンド再生を行う「Virtual CINEMA FRONT」、サブウーファーなしの環境でも重低音再生を行う「新Extra Bass」も搭載している。

本体サイズは、RX-A1040がW435×D432×H182mmで、RX-A840がW435×D369×H171mm。RX-A830は薄型テレビ用のラックなどと組み合わせやすいように奥行きが抑えられている。質量は、RX-A1040が14.9kgで、RX-A840が10.6kg。