コグニザントは、製薬大手19社の代表が参加し、製薬業界全体にわたる研究開発プロセスの効率化に取り組む非営利組織「TransCelerate BioPharma」が進める「Shared Investigator Platform(治験者共有プラットフォーム)」の開発元に選出されたと発表した。

同プラットフォームは、製薬業界による治験の標準化と一貫性の実現を可能にするもので、世界中の医療施設とスポンサーを共通のプラットフォームに集めることで、より効率的な治験が実施でき、新薬開発のスピードアップを図ることを目指すもの。治験情報に対して単一のアクセスポイントを研究者および施設職員に提供し、精度を向上させ、研究の立ち上がり期間を短縮することで、組織の生産性を高めることを可能とするほか、製薬会社が品質、法規制の順守、プロセスの可視性、および生産能力を向上させるために役立つとともに、トレーニング、文書のやり取り、およびサポートに関連する研究者の作業量を削減することが可能となる。

また、将来的には、効率的な電子監査プロセスおよび治験に対する識見の向上を、監督機関にもたらす可能性もあるという。

なお同社は、今回の受注に際し、「治験のプロセスを合理化することによって、TransCelerateの参加企業が医薬品の開発をスピードアップできるだけでなく、患者の健康を向上させるための革新が推進されることとなる。業界に関する専門知識と技術的能力を活用して、業界ユーティリティとして構築された独自のプラットフォームが最大の価値を生むことを保証する」とコメントしているほか、プラットフォームを継続的に強化するために、エンドユーザからの情報も求めていく方針とコメントしている。