コンテックは7月29日、「Intel Core i7プロセッサ610E」CPUを搭載し、厚さ44mmの薄型筐体でファンレス動作を実現した組み込み用パソコン「ボックスコンピュータ BX961」シリーズを発表した。

同製品は、デュアルコアプロセッサ「Intel Core i7 610E(2.53GHz)」と、4GBのDDR3 SDRAMを採用し、高い演算能力を有している。また、2コア4スレッドの並列処理に対応しており、通信・制御・HMIなど複数アプリケーションの安定した同時並行処理を実現している。さらに、従来品「BX960」では別だったGPUを一体化したことにより、「BX960」と比較して、演算能力は約2.5倍に向上している他、消費電力は5%アップと、ほぼ同等を維持している。

そして、厚さ44mmの省スペース設計で、ディスプレイの裏側など、限られた空間に設置することが可能。システムを美しく、シンプルにデザインできる。別売の取り付け金具を利用すれば、VESA規格100mm×100mm、200mm×200mmに取り付けできるほか、「BX960」シリーズと取り付け互換があり、既存システムへの置き換えが容易であるとしている。

また、ストレージとしてCFastカードを採用。SATAインタフェースによる高速転送を実現しており、高品質動画の読み込みや大容量データの保存など、負荷の高いデータ転送に性能を発揮する。加えて、OS用とは別にもう1つCFastカードスロットを装備しており、メンテナンス用やシステムログ/収集データ用として運用できる。この他、1000BASE-T×2、USB2.0×4、シリアル(RS-232C)×1、DVI-I×1、DVI-D×1、Line-OUTなどの豊富なインタフェースを備えている。

「ボックスコンピュータ BX961」シリーズ