協和発酵キリンは7月30日、同社が開発している抗CCR4ヒト化抗体「モガムリズマブ(開発コード名:KW-0761)」について、英アストラゼネカと同社が開発している抗PD-L1抗体「MEDI4736」および抗CTLA-4抗体「tremelimumab」との併用療法に関する複数の固形がんを対象にした第1/1b相試験の開発提携契約を締結したと発表した。

これらの開発薬は、がん免疫療法向け治療薬として期待されるもので、モガムリズマブはがん細胞を保護する免疫細胞を抑制する一方、MEDI4736とtremelimumabは免疫システムによるがん細胞の検知を回避するシグナルを阻害することで治療効果を発揮する仕組みとなっている。

なお、今回の契約により実施される臨床試験の第1相では、モガムリズマブとMEDI4736、モガムリズマブとtremelimumabの各併用療法の推奨用量レジメンを検証し、第1相bでは各併用療法の安全性と有効性の検証が行われる予定だという。