LINEは30日、同社が運営するスマートフォンECサービス「LINE MALL」において、フェリシモの物流サービスと連携し、同日より、出品者向けサイズ別定額配送サービス『LINE配送』を開始したと発表した。

「LINE MALL」は、誰でも簡単に売ったり買ったりを楽しめるスマートフォン向けECサービス。商品売買時は、購入者と出品者それぞれに「LINE MALL」のアプリから次のステップを告知するので、購入者が支払いをしてから出品者は商品の発送を、購入者が商品を受け取ってから出品者は代金を受け取れ、心配なお金のトラブルも未然に防ぐことができ、安心・安全に使うことができる。

30日開始した「LINE配送」は、フェリシモの物流サービスと連携して出品者・購入者間の商品発送を代行し、どんなに遠方への配送も国内であればサイズ別によって一律価格とする「定額配送」と、個人間同士の個人情報(氏名・住所・電話番号・振込先情報等)のやり取りが不要な「匿名配送」を実現した新しい配送サービス。

「LINE MALL」では、これまで商品配送料金は一律出品者負担で、商品の希望販売価格に送料を上乗せした合計金額を商品代金として設定、出品する仕様となっているため、購入者においては送料込みの一律同一価格で購入できるというメリットがあった。

その反面、出品者は購入者の居住地域によって配送料金が変動するため、配送先が遠方になればなるほど出品者の収益が下がるというリスクがあった。また、「LINE MALL」に関わらず従来型の個人間取引ECサービスの場合、購入者・出品者同士での個人情報の取得が必要なため、情報のやり取りに不安があるユーザーが積極的な売買を躊躇してしまう場合もあった。

今回「LINE配送」を導入することにより、購入者は引き続き同一金額による商品購入メリットを維持しつつ、出品者においては購入者の居住地域の遠近に関わらず、一律定額料金で配送することができる。

さらに、取引成立後、出品者はフェリシモの物流センターに商品を発送し、購入者が事前登録した配送先情報をもとに伝票を、センター内で商品に貼りかえて出荷するという物流フローにより、これまで必要であった配送時の購入者・出品者間での個人情報のやりとりが一切必要なくなり、より安心・安全に個人間の取引を行うことが可能となる。

これまでどおり、アプリ内から取引詳細の閲覧が可能なため、注文した商品が現在どこに運ばれているかといった配送ステータスも確認することができる。