カシオ計算機は28日、タイのバンコクに販売会社となる現地法人「カシオマーケティングタイ」を設立し、9月1日より営業開始することを発表した。

新会社のカシオマーケティングタイは、販売代理店との協力関係を強化しつつ、地域に密着したマーケティング活動を行う。現地の特性に合わせた商品展開とプロモーション活動を、強力に推進するとしている。

また、ASEAN地域を統轄する「カシオシンガポール」とも密に連携し、タイにおける2015年度の売上50億円を計画。カシオ計算機では、ASEAN地域における同年度の売上300億円を目指す。

カシオ計算機は、現在の人口が約6億人という巨大市場のASEANで販売を拡大するため、2001年にはシンガポールに販社を設立、2011年にはインドネシアに駐在事務所、2014年にはマレーシアに販社と、営業拠点の拡充を進めてきている。今回のタイにおいては、1970年代から販売代理店を通じて商品を展開。特に、耐衝撃ウオッチの「G-SHOCK」を中心に時計の人気を集め、順調に売上を拡大している。