Q.会社があぶない(倒産しそう、など)と思った経験はありますか?

うちの会社、円高のあおりをもろに受けて業績予想が前年比の6割減にまで下方修正された。なんだか最近上層部はソワソワしているし、もしかしてあぶないのか……? 今回はマイナビニュース会員のうち男女500名に、会社があぶない(倒産しそう、など)と思った経験はあるか尋ねた。

Q.会社があぶない(倒産しそう、など)と思った経験はありますか?

はい 17.4%
いいえ 82.6%

Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)どんなことが起こったか、教えてください

■給与やボーナスの遅延・未払い
・「実際に倒産した、給料未払いとかがあったのでなんとなくわかった」(31歳女性/学校・教育関連/営業職)
・「給料日がどんどん先延ばしになった」(24歳女性/医療・福祉/事務系専門職)
・「給与が半分になり、リストラが行われた」(34歳女性/ソフトウェア/技術職)
・「ボーナスが6月支給だったのが、会社決算の調整と、利子確保のために7月支給になった」(43歳男性/情報・IT/技術職)
・「ボーナスカットがずっと続いていまして、時折基本給もカットされているから」(35歳男性/機械・精密機器/営業職)
・「リーマン後のボーナスがすずめの涙になり、大異動が起こったとき」(34歳男性/情報・IT/営業職)

■リストラ・希望退職募集
・「リストラする部署に異動させられ、その後部署ごと(他社へ)リストラされた」(52歳男性/医薬品・化粧品/技術職)
・「株価が額面割れして、リストラで希望退職を募ってた当時は、どうなることやらと戦々恐々でした」(41歳男性/自動車関連/技術職)
・「今まで人員整理などは行ったことがなかったが、初めて希望退職を募った」(52歳男性/電機/事務系専門職)
・「退職者募集」(43歳女性/電機/事務系専門職)
・「数年続けて早期退職を数千人募った」(43歳男性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)

■沈む船から……
・「実際に以前勤めていた会社が、後に倒産しました……人の入れ替わりが激しくなっていたので、妙な気配は感じていたのですが」(34歳男性/金属・鉄鋼・化学/その他)
・「辞職率が高すぎる」(27歳男性/小売店/販売職・サービス系)
・「どんどん人がやめていく」(24歳女性/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)
・「自分の1年後の採用数が激減した」(25歳男性/その他/その他)
・「新採用職員の時に、先輩たちに転職した方がいいよと進められた」(29歳女性/団体・公益法人・官公庁/技術職)

■仕事がない
・「仕事がない」(33歳男性/情報・IT/技術職)
・「営業に回るリストが底をついた」(47歳男性/その他/その他)
・「今まで忙しかった仕事が急に暇になってそれがある程度続いたら、実際倒産してしまいました」(43歳男性/医療・福祉/営業職)
・「仕事がなくなり、ボーナスは一部銀行に預けさせられ、給料も遅延した」(39歳女性/金融・証券/販売職・サービス系)

■トップの異変
・「社長が独立」(26歳女性/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
・「経営者が入院した時です、会社はどうなるんだろうと不安になりました」(31歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)
・「社内がぎすぎす、上がそわそわ」(46歳男性/商社・卸/販売職・サービス系)
・「上層部の緊迫感からなんとなく」(27歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「役員が次々と辞めていったとき」(34歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

■赤字
・「前期比の営業利益が激減した」(27歳男性/医療・福祉/事務系専門職)
・「物が売れない、赤字決算」(48歳男性/通信/事務系専門職)
・「入社して以来、所属している部署で黒字を出したことがない」(28歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「私が入社してから2年間ずっと赤字だったこと」(26歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「売り上げが前年の半分になり、投資会社に見捨てられて、別の会社に吸収されて倒産した」(28歳女性/自動車関連/事務系専門職)
・「売り上げが落ち込みどうしようもなくなったと打つ手がなくなった」(47歳男性/ソフトウェア/経営・コンサルタント系)
・「だんだんと業績が下がり、他社に吸収合併された時」(24歳男性/小売店/販売職・サービス系)

■トラブル発生
・「製品に問題があり、全面回収になった」(31歳女性/医薬品・化粧品/営業職)
・「商品のキャンセルが相次ぎ、消費者センターに苦情が入った」(25歳女性/その他/営業職)
・「20年前に贈収賄事件が発生した時でした」(55歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「輸出会社で円高がどんどん進んでいた時」(35歳女性/商社・卸/営業職)
・「株価が暴落した」(27歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「3.11のあと」(25歳女性/マスコミ・広告/秘書・アシスタント職)

■その他の危ないサイン
・「福利厚生制度の劣化等」(22歳女性/その他/事務系専門職)
・「顧客が減っていくと不安になる……今すぐではないが10年もつのか不安」(46歳男性/電力・ガス・石油/技術職)
・「料金未納で電気・水道局の人が事務所に乗り込んできたこと……給料日に給料が払い込まれていなかったこと」(27歳女性/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)

■総評
会社が倒産しそう、危ないと思った経験をもつ人は17.4%だった。こんな兆候が見られたら会社が危ない! といういくつかの実例を見ていこう。

まずは、給与の支払いが遅れる、ボーナスがカットされるなど、非常に分かりやすいケース。働いている社員への給料がきちんと期日に支払われなくなる、というのはかなり末期の症状だろう。また、リストラが行われる、希望退職者を募るなども、経営不振のサイン。結局、会社の利益に対して給料を支払えないから行われるわけで、こちらもあまり良くない状態だと言える。

会社側から言われたのではなく、自主的に社員が辞めていく、先輩に「辞めた方がいい」などと言われる、役員さえどんどん辞めていくなど、潮が引くように人がいなくなるという状況を経験した人も意外に多かった。また、まったく仕事がない、営業リストが底をついた、など、会社として相当マズいケースもあるようだ。がんばることも大事だが、沈みかかった船からは素早く逃げ出す勇気も必要かも。

赤字続き、業績不振な状況を見て、心配になる人もいるようだ。特に、前年と比べて「半減」「激減」したなんてドキドキするのは当然だ。また、大きなリコールや贈収賄事件、円高や株価の暴落など、さまざまなトラブルや大きな経済の流れの中で、会社の危機を感じることもあるよう。就職したからといって安泰、ではなく鋭い経済観やグローバルな視点は常にもっておきたいところだ。

その他にも「電気局・水道局が料金未納で乗り込んできた」「夏休み中に不渡り手形を出してしまって、休み明けに会社が倒産していた」なんて、身の毛もよだつ怖い実話がいくつも寄せられた。あなたの会社は大丈夫だろうか?

調査時期: 2014年7月11日~7月13日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性228名 女性272名 合計500名
調査方法: インターネットログイン式アンケート