東京ガスは24日、米国「キャメロンLNGプロジェクト」からの液化天然ガス(LNG)の購入に関して、三井物産と売買契約書を締結したと発表した。

「キャメロンLNGプロジェクト」地図

キャメロンLNGプロジェクトは、三井物産が参画するキャメロンLNG社が、米国ルイジアナ州のキャメロンLNG受入基地に、天然ガス液化プラントを新設し、米国内で生産されるシェールガスをはじめとする天然ガスを精製・液化し、年間最大1,200万トンのLNGを輸出するもの。商業生産は2018年頃の開始を予定している。

三井物産は同プロジェクトにおいて年間400万トンのLNGを引き取り、東京ガスは三井物産から年間約52万トンのLNGを米国天然ガス市場(ヘンリーハブ)価格リンクで購入する。これまでより柔軟に仕向地を変更できる契約となっているという。

契約スキーム図

東京ガスは2013年4月、米国「コーブポイントプロジェクト」から年間140万トンのLNGを購入することに合意。長期経営計画「チャレンジ2020ビジョン」の中では、原料価格の低減に向け、非在来型LNGを含む原料調達の多様化・拡大、また海外におけるLNGバリューチェーンの拡大を目指しており、今回のプロジェクトからのLNG調達は、その実現に繋がるとしている。